Plus Faim”オーナーシェフ”箕輪 貴祥さん
ダンディ店長を探せ!:Vol.4 Plus Faim “オーナーシェフ”箕輪 貴祥さん
今回は、柏駅東口から徒歩約10分、長全寺通りにある自家製の豚肉料理が自慢のPlus Faim(プリュファン)さんで見つけた!
実直な人柄が魅力のダンディ店長をご紹介します。
奥様と二人三脚でお店を切り盛りされている箕輪さんに、まずはオープンまでの歩みをお聞きしました。
幼稚園の頃から料理やお菓子作りが好きだったという箕輪さん。
料理以外のことには興味が湧かなかったそうで、将来の夢は“ケーキ屋さん”でした。
高校生になると、専門学校で本格的に料理の勉強がしたいと思うように。
和洋中見た中でも、体験入学で背の高い帽子や火がブォー!と上がるフランベに憧れ、
フレンチシェフの道を志し、辻調理師専門学校に進学。
卒業後、20代前半は浅草や銀座で修業を積み、独立前には千葉県船橋市にあるイタリアン・フランス料理店
“Bistro Incontro”(ビストロ インコントロ)で、6年働きました。そして2016年3月3日、地元である柏にPlus Faimをオープンしました。
「料理の道に進もうと決意すると同時に、自分の店を持つと決めていたので、夢が叶ったというよりは、スタートラインに立ったという感じですね。」と、箕輪さんは振り返ります。
“自分のお店を開く”という明確な目標に向かって歩み続けた箕輪さん。
続いて、お店のこだわりやモットーをお聞きしました。
― オープン前と、オープンして1年半経った現在で、環境や心境にどのような変化がありましたか?
「豚肉メインのお店にして柏で浸透させるのには時間がかかると思い、一番イメージがしやすく馴染みもある“ソーセージ”をメインにしました。最初は、やってみなきゃわからないし、なんとかなるだろうという気持ちで始めて、オープン直後から1年くらいはただ一生懸命がむしゃらに働いていました。最初はお客さんが少ない中でも、来てくださった一組一組のお客さんを丁寧にという気持ちで始めて、口コミでお客さんが増えたらいいなと思っていたら、実際に最近ではお客さんが新しいお客さんを連れてきてくれたり、常連さんも増えてきました。」
― 料理のこだわりを教えてください。
「どうせやるなら他でやらないことをやろうと思い、手作りにこだわっています。基本的に、カビ系のチーズとバター以外は、パン・デザート・料理全て手作りです。小さい子でも安心して食べられるように無添加・無着色にもこだわって全てナチュラルな味で出しています。」
― Plus Faimさんといえば大きなソーセージが魅力ですが、味はとても繊細なんですね。
「豪華で美しいフレンチも好きですが自分のイメージとしては、手の届きやすい価格設定で、普段使いで何度も足を運んでもらえるような
“食堂”のようなお店にしたかったんです。キレイなものへの感動もありますけど、迫力あるものへの感激もあるじゃないですか?
僕は見た目の破壊力に惹かれているので、皆さんにも(ソーセージを)この大きさで出しています(笑)。」
この大きさでお値段 \680(税抜)~!シェアしてもおなかいっぱい♪
― 他にもこだわりはありますか?
「落ち着いた雰囲気のお店にしたかったので、禁煙にしたり、客席一つ一つの幅を広くとったりしています。」
― 営業中、常にお客さんのお見送りをされていたのが印象的でした。お一人で調理しているのにお見送りするのは大変なのでは…?
「バタバタしていてもお見送りするのは一瞬なので。店名の”Plus Faim(プリュファン)”には、“お腹いっぱい”の他に、“満足する”という意味もあって、最後まで満足して帰っていただきたいと思っているんです。」
― お腹だけでなく心まで満たしてくれるなんて…素敵です。そんな箕輪さんのモットーを教えてください。
「ブレないことです(即答)。僕がブレるとお店もブレてしまうので。手作りにこだわっているので、仕込みや調理にどうしても時間がかかります。周りからは『夜だけでやっていけるの?』と心配もされましたけど、集中力を全てぶつけて100%の料理を提供するために今は夜メインでやっています。いずれはランチ営業もしていきたいです。ランチでも、100%の料理をご提供できるように頑張りたいです。」
妥協を許さずどこまでも真っ直ぐな箕輪さんに、今後の目標をお聞きしました!
最近やっと落ち着いてきて、これからのお店のことを考えられるようになってきたという中で、
「これからも今までと変わらず、料理一つ一つ丁寧に手作りして、お客さんがゆっくり楽しめる空間を作っていきたいです。今年は4回イベントをやったんですが、うちでしかできないイベントを楽しみにしてくれる方も増えたので、来年もいろいろやっていきたいです。」と、意欲的な箕輪さん。
イベントの一つ「ワイン会」では、あえて豚肉を一切使わずサーモンや鶏肉、鴨などを使用した料理を提供したんだとか。
普段はPlus Faimさんで食べられない料理が常連さんの間ではレアだと、2日間とも大盛況だったそうです!
別のイベントではアメリカンドッグを出したこともあるそうで…
「フレンチのお店でアメリカンはいいのか?と思いましたが、作ってみたらおもしろかったので(笑)。うちのアメリカンドッグは肉9:皮1でした。」と、箕輪さんはにやり。
イベントつながりで、「ダンディ店長を探せ!」Vol.1で Wine&Dinner Goro’sオーナーシェフ前川さんからラブコールがありましたが、今後コラボディナーのご予定はありますか?とお聞きすると… ※詳細はこちらをご覧ください
「来年一緒に出来たらいいなと思っています。どうせやるなら楽しくて、お客さんの期待以上のものにしたいので、何度も話し合っていきたいです。」と箕輪さん。その時はまた取材させてください♪
手作りへの徹底したこだわりとユーモアが魅力的!
これからのイベントも楽しみですね♪
最後に、おすすめソーセージを焼いていただきました!
ダンディ店長のおススメ
写真上
メルゲーズ(仔羊) ¥820(税抜) ※香辛料を効かせた仔羊肉のスパイシーなソーセージ
写真下
豚肩ロースソーセージ(豚) ¥680(税抜)
旨味がぎゅっと詰まっていてジューシー!絶妙な味付け。一度食べたらやみつきです。
箕輪さんいわく、ソーセージには9割下味が付けてあり、お客さんがお酒を飲んでいるかなどで、最後の1割の味の濃さを決めているそうです。
箕輪さんの趣味は“映画鑑賞”と“読書”。
最近観た映画は『二つ星の料理人』読んだマンガは『信長のシェフ』だそうで…。
(休日の息抜きのはずなのに…!?)
箕輪さんいわく、休日は料理のことをリラックスした状態で考えられて、いいアイディアも浮かびやすく、それがストレス発散になるんだとか。
勉強熱心な箕輪さんのこだわりと情熱のつまったPlus Faimさん、
一度行ったら何度も足を運びたくなる美味しい料理と心地よい空間に、皆さんも虜になること間違いなしです!
以下、お店の基本情報です。
Plus Faim (プリュファン)
千葉県柏市柏3-4-21コーマス柏1F
☎080-9675-2929
【営業時間】
ランチ(水、木、金、土、日):12:00~15:00(L.O.14:00)
※2018年9月20日よりランチ営業始まりました!
※月曜日は祝日のみ営業
ディナー:18:00~22:00(L.O.21:00)
【定休日】火曜日・第1、第3月曜日
https://www.kashiwa-plusfaim.com/
掲載情報は2017年9月25日の取材時のものです。
掲載内容が変更になる場合もございます。あらかじめご了承ください。
取材・執筆:小島 眸 撮影:児玉 啓