かしわずかん

摘水軒コレクション vol. 15, 16, 17 渓斎英泉「鯉の滝登り図」・勝川春英「加藤清正図」 ・岡本秋暉「鍾馗図(部分)」

本日は、摘水軒コレクション vol. 15, 16, 17を連続ご紹介です!!!

 

 

摘水軒コレクション vol. 15, 16, 17は、渓斎英泉「鯉の滝登り図」・勝川春英「加藤清正図」・岡本秋暉「鍾馗図(部分)」です。
今日も、寺嶋哲生さんの誘う名画の世界をお楽しみください!

 


 

 
My collection. Vol. 15, 16, 17
渓斎英泉「鯉の滝登り図」:只今、ニュージーランドで軟禁中

 


 
勝川春英「加藤清正図」

 

 
岡本秋暉「鍾馗図(部分)」


 
間もなく、端午の節句です。

 
「郎党の、願いを込めて、鯉幟」とは、私の亡父の句。

 
今回は美術品というよりも、家族の願いのこもった三作品をアップ致しました。
英泉の描く鯉は肉筆画ですが、如何にも浮世絵らしい色遣いです。
黄河中程にある急流「龍門」を登り切った鯉は龍となる、登龍門の語源となった故事に因む作品です。

 
希に、鳶が鷹を生むことがあるようです。
私の息子も娘も鳶のままでありましたが、或いは未だ見ぬ孫は龍となるかも。

 
全ての親の、願いでありましょうw

 
「菖蒲」は「尚武」に繋がる、このこじつけが武者絵を飾り始める切欠だそうです。
発端は駄洒落?、如何にも江戸らしい感性です。

 
素手で虎を組み敷く加藤清正は、ウィリー・ウィリアムスを凌駕し、天下一武闘会で天津飯とバトルを繰り広げた頃の悟空なみ?
恐らく戦闘値350はある、スーパーヒーローです。

 
朱で描いた鍾馗は痘瘡(天然痘)除けのお守り、只今の「アマビエ」のような存在でした。
抗生剤もワクチンも未完だった時代、親に出来ることは「祈る」ことだけだったかも知れません。
それでも、人類は感染症を克服して参りました。

 
今から100年前、只今の新型コロナより更に毒性の強かったといわれるスペイン風邪。
東京商工会議所を創った渋沢栄一翁も、東京RCを創った米山梅吉翁も、この苦難を乗り越えられました。
私達に、出来ない訳はありません。
治療薬・予防薬、既に光明は見え始めております。
英泉の鯉は、Vol.1北斎の鷹とともに、オークランド・アートギャラリーにて軟禁中。
ロック・ダウンが解除されれば、会期を延長して展覧されるそうです。
次回は5月7日のお昼頃、超ゲテモノですが、幸せをテンコ盛りでお届けします。

 

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