摘水軒コレクション vol.4 中村芳中「鹿図」
以前と変わらず新型コロナウイルスは広まる一方ですね。
今週末外出を控えなくてはいけないのでお家でゆっくりと時間を過ごしてはいかがでしょう。
摘水軒コレクション vo4は、中村芳中「鹿図」です。
今日も、寺嶋哲生さんの誘う名画の世界をお楽しみください!
My collection. vol. 4
中村芳中「鹿図」
こんな絵は、いかがですか?。
この鹿の見事なノータリンっぷりが、私はかなり気に入っています。
チコちゃんですら、呆れて苦笑しそうw。
前回の秋暉の生真面目な鹿とのコントラスト、近世絵画のバリエーションの一つとしても楽しめます。
中村芳中は大阪の裕福な商家で、俳句を嗜み、多くの知識人と交流の深かった人だそうです。
にも拘わらず、この落款?。
芳中のステータスと、たどたどしい字体とのギャップは何なのでしょう?。
意図的な自己演出なのか、それとも本物の天然なのか?。
いずれにせよ、世の中にはキュートな人がいるものですw。
只今京都の細見美術館で、芳中の没後200年を記念した美術展が開催されております。
細見コレクションは、ずっと私の憧れの対象です。
決してこれ見よがしではない、上品な作品の数々。
コレクターの美術品に対する愛情を強く感じます。
コレクションを始められた細見古香庵様、お会いしたことは御座いませんが、きっと素晴らしい、キュートな方だったのでございましょう。