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大衆ビストロ Buddy’s“オーナー”亀井 毅さん (前編)

ダンディ店長を探せ!:Vol.16 大衆ビストロ Buddy’s“オーナー”亀井 毅さん(前編)

16人目にご紹介するダンディ店長は、

大衆ビストロ Buddy’sオーナーの亀井 (かめい たけし)さんです。

今回は前編・後編の2回に分けてのご紹介です!

前編では、亀井さんのダンディヒストリーをご紹介!キーワードは“出逢い”です。

 

お店は柏駅東口から徒歩約5分、

柏神社を正面に見て右隣り、マツモトキヨシ横の路地を入って右手にあります。

ダンディ店長を探せ!Vol.6でご紹介した魚の蔵 店主の田中さん

とはお店がご近所ということもあって普段から交流があるんだとか!

 

仲間との会話が弾むカジュアルな雰囲気の中で、

自家製のこだわり料理がお手頃価格でいただけるBuddy’sさん。

店内入って右側の壁一面に描かれた壁画は気持ち華やぐピンク色

温かみのある色合いがリラックス空間の演出に一役買っています。

普段使いはもちろん、パーティーやお祝い事にもぴったりのお店です。

 

 

亀井さんは千葉県我孫子市出身。

小学生から大学生まで野球部に所属し、朝から晩まで野球漬けの青春時代を過ごしました。

高校時代は朝4時から始まる朝練に参加するために、自宅から自転車で約2時間半かけて学校に通いました。

 

365日休みがなくて、部活動を始めた当初は毎日心が折れそうになったけれど、一緒に頑張る仲間がいて、甲子園出場という目標があったから続けられました。それに今思えば、体力や精神面も相当鍛えられました。」

と、亀井さんは当時を振り返ります。(当時のチームメイトが、よくBuddy’sさんに来店してくれているそうです!)

 

惜しくも甲子園出場は逃しましたが、その後スポーツ推薦で大学へ進学。

プロ野球選手を目指し、日々練習に励んでいましたが、大学3年生のときにケガが原因で野球を続けられなくなってしまいました。

“野球のない人生は考えられない”と、亀井さんは途方にくれましたが、マネージャーとして選手たちをサポートしようと決意し、

寮や金銭の管理、練習試合を組んだり試合の運営をしたりと、大学生活残りの2年間を全力で駆け抜けました。

 

そんな野球一筋だった亀井さんは大学卒業後、就職はせず、

縁あって南米パラグアイへ渡り、ボランティアで野球指導をすることに

首都アスンシオンで半年間、現地の日系人に日本語と野球を教えました。

 

当時、英語が全く話せなかった亀井さんは、共通語になっている英語の必要性を肌で感じ、

新しい“出逢い”を増やし、現地の人ともっと会話で意思の疎通を図りたいと、カナダへの語学留学を決意

 

 

留学先の都市バンクーバーへ渡ったのは2009年。偶然にもバンクーバーオリンピックを翌年に控えていた頃でした。

偶然が重なり、スポーツトレーナーの仕事に就くことに

エアリアル(空中演技を競うスキーのフリースタイル競技の1つ)競技や車いすラグビーで、日本人オリンピック選手のトレーナーを担当。

試合やトレーニングに同行し、選手たちのマッサージなど、サポートに力を注ぎました。

 

 

オリンピックが終わって、バンクーバーに残るか帰国するか迷っていると、

カナダの友人から「レストランで働いてみない?料理はできる?」と誘われ、思わず“できる”と返答。

これが亀井さんの、飲食業との“出逢い”でした。

バンクーバーからほど近いイエールタウンにあるイタリアンレストランAmarcord(アマコード)で働き始めますが、

いきなり任されたサラダ場に戸惑っているうちに、「料理できないじゃないか!!(怒)」と、

わずか一週間でイタリア人オーナーからクビを言い渡されてしまいました。

 

その後、再びオーナーに呼び出され、「洗い場と掃除を一人で全部やれるならもう一度雇ってもいい」と言われ、

悔しい思いを挽回すべく、再度挑戦を決意。根気強さが認められ、そのうちにサラダ場も任せてもらえるように。

お店から移民ビザを出してもらい、気づけばお店で働くこと3年、

語学留学から始まった亀井さんのカナダでの暮らしは、約8年が経っていました。

 

 

あるとき、カナディアン中国人の友人から、カナダの都市トロントに居酒屋をオープンすると聞き、

働いていたお店を辞め、友人と共に立ち上げをすることに

“従業員は全員日本人で”というオーナーのこだわりから、

150席ある店舗に対して、ワーキングホリデーでカナダに来ていた日本人を約60人採用。

そしてなんと亀井さんは、料理長を任されることに

 

「ほとんど(料理の)経験がない中で料理長になったので、とにかく苦労しました。なんとか立ち上げはうまくいきましたが、当時の僕は従業員とコミュニケーションをほとんど取っていませんでした。自分自身に余裕がなかったし、従業員の話を聞いて受け止めてあげられる素直さもなければ、料理長だからと偉そうにして、謙虚さもありませんでした。」と、亀井さんは振り返ります。

 

 

飲食業を続けていくうえで、改めて調理や経営知識の必要性を感じた亀井さんは、日本へ帰国

株式会社エー・ピーカンパニーに就職し、渋谷の塚田農場(全国展開の地鶏居酒屋チェーン)で働き始めました

約2年働き、当時の塚田農場第一事業部、高瀬部長が独立し、会社を創業するタイミングで千葉県柏市へ

代表取締役となった高瀬社長が2015年に設立した株式会社Be DREAMERsへ入社。

 

飲食業に携わってきた中で、当初は起業を全く考えていなかったという亀井さんが“独立”を意識し始めたのは、

株式会社Be DREAMERsの社員として働き始めてからでした。

数々の喜びや失敗の経験、たくさんの人との“出逢い”、

そしてわずか数年で7店舗の飲食店やバーベキュー場などを経営する高瀬社長の存在に、

いつしか、自分も高瀬社長のようになりたい、一番になりたい、という思いが大きくなっていったのです

 

1人では絶対にお店はオープンできないと思っていました信頼できる仲間がいてこそ。そんなとき、のちにBuddy’sを一緒に立ち上げることになる1人の社員との出逢いや、高瀬社長の後押しもあって、独立できました。」と亀井さん。

 

(株式会社Be DREAMERsでは、“家族”として、社内で経験を積んだスタッフの“独立”という夢のサポート(開業コンサル・自社ブランド暖簾分け・出資型独立支援)も行っていて、Buddy’sさんは、会社がBe DREAMERs FAMILYとして支援したお店の1つなのです。)

 

 

こうして今年2018316日に、大衆ビストロBuddy’sはオープンしました。

 

 

「アルバイトで働いてくれている20代前半の子と話していると、“なかなかやりたいことが見つからない”って悩んでいる子が多いんです。だけど、たとえやりたいことがあっても、夢を叶えられる人ってほんの一握りじゃないですか。でも、長い人生の中で一つひとつの出逢いを大切にしていると、やりたいことが増えて、多くの選択肢が生まれると思っているので、僕は“出逢い”を大切にしています。“出逢い”によって僕の今の人生があるんです。」という亀井さん。

 

次回は、“出逢い”のほかに、亀井さんが大切にしていることや、お店の内装やお料理のこだわりなど…

ダンディルールズやダンディドリームをインタビュー!

 

キーワードは“愛”ですお楽しみに!(つづく…)

 

 

以下、お店の基本情報です。

 

 

大衆ビストロ Buddy’s(バディーズ)

〒277-0005 千葉県柏市柏3-1-21水野ビル1F

☎04-7157-0840                   

【営業時間】月~日、祝日、祝前日:17:00~翌0:00 (料理L.O.23:00 ドリンクL.O.23:30)

【定休日】不定休日あり

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掲載情報は2018年9月6日の取材時のものです。

掲載内容が変更になる場合もございます。あらかじめご了承ください。

 

 

 

取材・執筆:小島 眸  撮影:児玉 啓

 

 

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