かしわさんぽ

柏プラネタリウム

柏で月に一度、満天の星空を見上げてみませんか?

今回は、柏市立図書館本館の二階にある柏プラネタリウムをご紹介します。

柏市立図書館は、柏駅東口から徒歩約10分。

プラネタリウムを見るには、まず図書館カウンターで整理券をもらいます。

※投影予定日、投影時間を事前にご確認ください。

 

こちらが入り口。投影開始5分前から入場ができます。

 

手作りのあたたかさを感じて

柏プラネタリウムスタッフ(柏プラネタリウム研究会)の伊藤晶男さん(写真左)、庄司琴美さん(写真右)。

今回はお2人に、柏プラネタリウムをご紹介いただきました。

 

柏プラネタリウム研究会は、約10名の有志メンバーによって構成されています。

毎月テーマや番組などを全て手作りして、投影を行っています。

仕事やプライベートの時間を削って活動しているため、

忙しい毎日の中でメンバー同士励まし合い、柏プラネタリウムを今日まで存続させてきました。

 


ドームの直径は6m。公立のプラネタリウムとしては全国で3番目の小ささです。

 

ドームを囲むようにある街並みも手作りで、切り絵でできています。

 

魅力は何といっても、生の解説が聴けること。

伊藤さんいわく、現在は全て自動で投影されることが多いというプラネタリウム。

ここでは生の解説で、手動によって星座絵を映し出す昔ながらの投影や、

その日の夜空の紹介を楽しめるとあって、それを目当てに来る人も多いんだとか。

子供が多い日は、なるべく難しい言葉を使わないようにしたり、常連さんが多い日は専門的な知識を増やして解説したりと…

機転を利かせたスタッフさんの対応も、お客さんとの距離が近い柏プラネタリウムならでは。

 

解説をしながら一度に5、6個操作することもあるんだとか。

 

「(柏プラネタリウムを)できるだけ長持ちさせて、存続させていきたいです。」

伊藤さん、庄司さんが、ドームの中央に凛と佇む機械式投影機を見つめながら口を揃えます。

星が好きで、柏プラネタリウムを大切にされている有志メンバーの方々が生み出す、

ここでしか味わえないあたたかな雰囲気、美しい星空を、みなさんもぜひ体感してみませんか?

 

終わりに…

取材当日12月23日は、クリスマスソングを聴きながら、

その日柏で見える星空を眺め、冬の星座について解説を聴くことができました。

図書館の中にいることを忘れ、上映中の約一時間、輝く星空を独り占めしたような贅沢な気持ちに。

家族連れ、真っ先に解説員に一番近い席を選んだ、常連であろうお客さん、

男女問わずまっすぐに星空を見上げる姿が、柏プラネタリウムが子供も大人も関係なく夢中になれる場所であることを物語っていました。

帰り道、思わず空を見上げると、プラネタリウムのようにたくさんの星を確認することはできませんでした。でもだからこそ、

周囲の明かりで見えにくくなってしまっている、たくさんの星たちを見ることができるプラネタリウムの素晴らしさを実感することができました。

 

 

以下、施設の基本情報です。

 

柏プラネタリウム

千葉県柏市柏5丁目8-12 柏市立図書館本館 2階 プラネタリウム室

観覧無料(整理券あり)

柏プラネタリウム研究会HPはこちら→http://kashiwaplane.sakura.ne.jp/

 

 

取材・執筆:小島 眸  撮影:村越 佳歩

ページトップへ