摘水軒コレクション vol.21 諸葛監「受天百禄・群仙祝寿図(双幅)」
本日は、摘水軒コレクション vol.21を連続ご紹介です!!!
摘水軒コレクション vol.21は、諸葛監「受天百禄・群仙祝寿図(双幅)」です。
今日も、寺嶋哲生さんの誘う名画の世界をお楽しみください!
My collection. Vol. 21
諸葛監「受天百禄・群仙祝寿図(双幅)」
鹿は長寿と自然との調和、鶴は吉祥と長寿の象徴、ともに縁起物の「鹿鶴」は屡々一緒に描かれます。
道教の長寿の神様・寿老人と共に、三点セットで描かれる事もあるようです。
只今は緊急事態が解除され、世の中が再起動中。
第二波とかは要りません、このまま、このまま、どうか神様、宜しくお願い申し上げます。
作者の諸葛監はれっきとした日本人ですが、当時の日本で大流行した中国風の絵画に傾倒し、清人絵師・諸葛晋に私淑した事からこの名を名乗ったそうです。
ザ・タイガースのスターが、ジュリーやサリーと呼び合ったようなものでしょうか。
新しもの好きな倭人は、案外、節操がありませんw
Vol.4 中村芳中の描いた鹿のノータリンっぷりとは対照的に、精悍なような強面なような。
もののけ姫の乙事主(おっことぬし)様や、アナキン・スカイウォーカーのような激しさを感じます。
人間が傍若無人に無理を重ねると、祟り神やシスに豹変しかねない。
今回のコロナ禍で、人類が再認識しなければならない事のように感じます。
「敬天愛人」、昔の人は謙虚でございました。
次回は6月17日のお昼頃、器用な巨匠の描くもう一つの縁起物をアップします。