「DANDYLION BARへようこそ」
お久しぶり、俺です。
新しい生活様式は、皆さんの日常に馴染んでいるだろうか?
これからは、これまでの価値観・世界観が、きっと様変わりしていく。
俺達の適応能力が試されるのはこれからだ……。
そして今ほど、一人飲みの習慣を会得しておいて、良かったと思うことは無い。
Barは、俺が疲れているときはコクーンであり、考え事をしたいときは書斎だ。
暗めの照明・調度品のように並ぶ酒瓶とグラス・耳障りの良いジャズ・バーテンダーのしなやかな所作。そこに身を置くと、神経は落ち着き、いつしか英気が養われ、前向きにリセットされるのだ。
だから俺は、今日もBarにいる。
京成千葉中央駅から歩いて1分程の老舗Bar。
え?柏じゃないの?
柏でも飲んでるし、これからも書くよ。
でも、いろんな所に行くって決めたんでね。
商圏は違っても、いろんなバーテンダーに会いたいんだよ、俺は。
第一、webには境界線なんて無いの(笑)
来街者を増やすには、市外の人にも、見てもらいたいしね。
そこに少しは貢献しよう。
背の高い、人懐っこそうなバーテンダーは、俺を見るなり笑顔で言った。
「お久しぶりです!覚えていますよ。セブンスヘブン※ですね。」
「はい。お願いします(笑)」
二か月近く前に来た、それも一見の客(俺)を、彼は覚えていた。
帰り際に、次来るときはセブンスヘブンを最初に頼むよ、と予告して帰ったのだ。
ホスピタリティが高くて嬉しくなる。
そして特筆すべきことは、このBarのジンベースカクテルが、“桜尾”をベースにしていること。
前にも書いたが、俺としては“桜尾”の最大の特徴は、ジンの個性を活かしつつ、以外の素材を最大限に引きたてるところだと思っている。
クラフトジンをベースにする店は、多くは無いと思うが、オーナーのこだわりだそうだ。
「……次に来たら何を頼もうか、考えているよ。」
「せっかくですから、珍しいものになさいますか?(笑)」
その笑顔は、“何でもおっしゃってください”と言っているように見えた。
この店の名は「DANDYLION BAR」。
さて、最近はオンライン飲み会が流行だそうな……。
でもGo To Eatが始まる。
経済、まわさなくちゃね。
しかし、否が応でも、今はソーシャルディスタンス。
複数でわぁわぁ騒ぐ飲み会のリスクは相応にある。
俺としちゃあ、今こそ一人飲みの魅力を知ってもらいたいなぁ。
Barでね。
※セブンスヘブン:「第7番目の天国」、喜びを意味する、ジンベースのカクテル。
画像は、素敵なグラスに注がれたエメラルドクーラー。メニューには無いが、サッとつくってくれた。
DANDYLION BAR