肉の万世柏店［柏ファミレスサーフィン］

この連載をしていていつも悩むことの一つ。
それは、「どこまでがファミレス？」という悩みです。
大手ファミレスチェーンなら悩みませんが、牛丼屋やファストフードは…違うよね。個人店のレストランや大衆食堂も違いますよね。デパートの上階のレストランは…このあたりだと悩ましい。
そんな中、断固ここは柏の誇るファミレスだと断言したいのが、こちら、肉の万世柏店です！

ちょっと調べてみました。
ググって出てきた『ファミリーレストランの市場の変化と経営的視座に関する研究』という論文をみると（そういうのあるんですね！）、旧商業統計の「客単価が 500 円～2000 円」「料理提供時間に 3 分以上を要する」「客席は 80席以上」という定義が紹介され、加えて「チェーン店展開されている」「主な対象が家族連れであること」「和洋中幅広く豊富なメニューが揃っている」が挙げられています。
どれもなるほどっていう要件ですが、サイゼリヤやバーミヤンが間違いなくファミレスなのを考えると、最後の条件は別に和洋中すべて揃ってなくてもよさそうです。
つまるところ、気軽に入れる値段だけどファストフードではない広々としたチェーン店、そして何より、家族連れがメインターゲットのカジュアルレストラン、それがファミレスということになるでしょう。
そうすると、いやはやこの肉の万世、ど真ん中じゃないですか！

万世と言えば、ちょっと贅沢なお肉屋さん。創業はなんと昭和24年。
ちょっと上機嫌なときにおじいちゃんが東京から買ってきてくれる万かつサンド、もっと上機嫌に特別な日に買ってくるすき焼きの霜降り肉。昭和のわが家の幸せは、いつもあの赤牛の笑顔のマークが運んできました。
しかし、オープンから16時までやってるこの柏店のランチでは、とんかつもハンバーグも、その昭和の幸せが1000円前後で食べれちゃうんです♪　

ハンバーグ＆生姜焼き、税別1070円也。しっかり500～2000円というファミレス価格帯のど真ん中に収まります。
いやもうね、何も言うことはないですよ。しっかりした味付けのハンバーグ、とろとろタマネギやピーマン・エノキと炒め合わせた柔らかな豚バラ肉。もうこれぞ昭和の幸せ、奇をてらわない昭和の王道です。
おまけに、万世は昼でも夜でもライスおかわり自由！　
この上のメニューのサービスランチだけでなく、焼肉ランチもステーキランチも、2000円以内に収まっちゃうこと、案外知られてないですよね。

そして夜にはちょっとお高くはなりますが、しゃぶしゃぶもすき焼きも焼肉も、もちろんステーキもばっちり健在です。
ファミレスの定義、ファミリーレストランって言うぐらいですから、やっぱり一番大事なのはテーブルを囲むファミリーの笑顔だと思うんですよ。子どももお年寄りも、お父さんお母さんも笑顔になるお店、それをファミリーレストランだと言うのなら、昭和の時代から長きにわたって家族の幸せを見守り続けてきたレストランはそうはないでしょう！

このファミレスサーフィンでは、ここのファミレスは居心地よく仕事できるよ！朝まであいてるよ！はたまた、安く飲み会できるよ！という、柏市内のファミレスの多様な楽しみ方をご提案してきました。
しかしファミレスの原点はやっぱり家族の笑顔。確かにこの肉の万世柏店には、コンセントもモーニングもありません。いまやファミレス標準装備のドリンクバーもありません。
でももっと大事な家族の笑顔を演出する、ガスコンロは各テーブルについてます。お昼のお得ランチを楽しんだら、今度はご家族でぜひ！（って自分のことですね笑）

昭和の幸せを運んで平成のデフレを踏み越えた名店が、令和の世でも末永く柏にありますように…！

肉の万世柏店

• 「柏ファミレスサーフィン」の他の記事を読む