くつろぎのBar

明日のBar~千葉県のすべてのバーテンダーの皆様へ~

ガシャーンッッ!!
蹴られたゴミ箱が雨戸に当たり、中身を部屋中にぶちまけた。
その拍子に、大切なマグカップがテーブルから落ちて粉々になった。
くっそおぉぉぉぉ!!!
座り込んだら、ボタボタ涙が床に落ちた。
俺は、朝日新聞デジタルを毎日読んでいる。
そして、この記事を見たのだ。

 

https://www.asahi.com/articles/ASN5W74W2N5WUDCB00L.html

 

………俺にとって、バーテンダーは高校時代からの憧れだ。
ガキのくせに、まだ飲めない、綺麗な色をした酒や、
シェーカーを小遣いで買い、
いつか飲もう、使おうと、眺めていた。
そして、いつの間にか大人になり、
やっと数年前にBarに足を踏み入れたひよっこだ。
あぁ、まだ何もわからんよ。

 

だから、皆さんの心の代弁なんて、できっこないし、
そんなことしたら失礼だ。
でも、俺にとって、
バーテンダーは“king of gentleman”なんだよ。
憧れであり、見本であり、追いかけるべき者なんだ……。
だから、だから、もし激しい怒りに駆られたとしても、
どうかどうか、矛を収めてはくれまいか……

 

県の対応は、
苦しむ事業者を少しでも助けねばならないという思いやり、
そして、Barやバーテンダーの苦しみ・困難を思う想像力、
いずれにも著しく欠ける。
もはや、公務員としての責務云々以前に、
「人」や「組織」の資質としてどうか、だ。
これが、地域を守るべき機関かと思うと、
心底、情けなくて恥ずかしい。

 

だから、そんな程度の、そんなレベルの土俵に、
皆さんが上がってはいけない。
いや、上がって欲しくないのだ。お願いだから。
“king of gentleman”

 

「わかる人だけわかればいい」のではなく、
「一人でも多くの人に、Barを愛していただく」
どうか、これまで続けて来られた努力を、
より丁寧に、より愛情をもって、これからも。

 

俺は決めたよ。
いつになるかわからないけど、原稿を書ける時が来たら、
柏のいろいろなBarの記事を書こう!
そうだ、近隣市や都内のBarも書こう!
もとより執筆料なんか貰ってないし、飲み代も全部自腹だ。

 

そいつは名刺も何も持たず、
「“俺”です。良かったら、記事、書かせてくれませんか?」と、
ボソボソっと、恥ずかしそうに言うだろう。
怪しいと思ったら、追い出していいから。
俺は、明日のBarで皆さんに会いたいんだ。

 

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