Cozy Bar Trias「LとM(サイズではない)」
俺です。
多分、つまらん内容よ。でも俺には一大事なんだ。
SOLITOのカウンターで、知人に会った。
*LAGAVULIN(ラガブーリン)というウイスキーを嗜む、品のいい紳士だ。
俺は聞いてみた。
“LAPHROAIG(ラフロイグ)は飲まれないんですか?
“それはね───”
彼の話しを要約すると、ラフロイグの甘みが苦手なのだそうだ。
それを聞いてハッとした。
なぜ俺がラフロイグを楽しく味わえて、ラガブーリンを少々苦手とするのか。
そうか、甘みの差だ。
俺が、ラガブーリンを随分煙いなぁと感じる理由、
それは、スモーキーの度合いではないのだ。
甘みがスッキリしている分、余計にスモーキーさが際立つ、
ということだったんだ。
それに気付かせてくれた紳士に、心の中で礼を言った。
───実は、MACALLAN(マッカラン)という
ウイスキーの甘さが、俺は少々苦手だ。
してみると楽しく味わえる甘さの振り幅がはっきりしてきた。
多分、機械でスキャンすれば一発だろーが、それは興醒め。
自分の舌で、自分好みの酒を探していくのが楽しい。
そして、味覚は変化していく。
今日は「?」でも、明日は「✨」かもしれない。
酒も人が造る。樽ごとに、仕込年ごとに、少なからず違いは出るだろう。
故に、酒も人も面白い。
舌の感性と、仕込年の特徴を備えた酒が、
互いに千載一遇の邂逅を果たすのが、Barなのさ。
てなわけで、俺は「甘み」を基準にウイスキーを認識し、
ついでに、現時点で楽しく味わえる甘さの振り幅が分かったという話し。
スモーキーさが基準ではなく、
それは慣れれば気持ちよくなる、ということだ。
なっ?
俺には、極めて一大事だが、
他人様にとっては、どーでもいー話しだろ?
そして俺は性懲りも無く、今夜もTriasでラガブーリンを口にしてみる。
─────あれ?
こんなに、さりげなく、品のいい甘さだったか?!
─────そうさ、人の味覚は変わっていくのさ(笑)
*LAGAVULIN:スコットランドの島、アイラ島のシングルモルトウイスキーの1つ。
ラフロイグやアードベッグと並び、スモーキーで個性的。
Cozy Bar Trias
住所;千葉県柏市旭町1-4-11-201
営業時間;19~2時
TEL;04-7141-9269