Cozy Bar Trias「ファースト・マティーニ」
俺です。
開店直後のTrias、まだ誰もいない。
決意の俺は覚悟を決める。今日こそ飲むぞ！
“マティーニを！実は初めて飲むんだ。最初と後、どのタイミングで飲むべきかな？”
“えっ！あんなにジンが好きだとおっしゃっていたのに、飲んだことないんですか?!”
“うん、エヘヘ”
“……どんなマティーニがよろしいですか？……いや、飲んだことがないんでしたね、
では、スタンダードをお出ししましょう。後よりは先に飲まれた方がよろしいかと。”
“そう言えば、Platでシェイクして欲しいと言ってるお客さんがいたよ。”
“それは映画に出てくるマティーニですね。さて、まずはこちらで胃に膜を作ってください。”
目の前には、デミタスカップに入ったコンソメスープ。
日本風に言えば「お通し」的なものだが、来店時間的に、俺が空きっ腹であることが見抜かれている（笑）
そして、スープを飲み干した頃、やや長めにステアされたマティーニがスッと差し出された。
照明を受けて美しく輝く透明な液体は、何だか湖面を思わせた。
液体の中のオリーブは、湖底に沈む遺跡のように見えてしまう。
思い入れと妄想が小っ恥ずかしいが、それ程、俺にとっては特別な飲物だってことだ。
“お早めにお召し上がりを。すぐに風味が変化してしまいます。”
“いただきます！”
……あぁ、まるで清々しい針葉樹の森の中にいるようだ……
なんて凜々しくすっきりした香りと味……
レシピは、ドライジン5に対しドライベルモット1。
仕上げに、レモンピールを絞りかける。
勝手な想像だが、スイカに塩の理屈で、1のドライベルモットとわずかなレモンが、
ジンの魅力を一層引き立てているんだ。
マティーニ………俺的には「針葉樹の森の精霊」と呼びたい✨
“今はマティーニと言っても、様々なレシピがあります。
海外では、必ずしもジンベースではないんですよ。”
“へぇ～。ところで、オリーブを食べるタイミングはいつがいいの？”
“お好きなときにどうぞ。”
飲んでる途中で食べてみると、穏やかな塩気が、また合う！
“タネはどーするの？”
“当店では、紙ナフキンを付けてお出ししますので、それをお使いください。
作法は店によって異なります。”
俺は最後の一口を飲み干し、森の精霊を心から讃えた✨
満足！
＊画像は平成最後に飲んだマティーニ。
さーて、令和は何からいくかね！（笑）
Cozy Bar Trias
住所；千葉県柏市旭町1-4-11-201
営業時間；19～2時
TEL；04-7141-9269
