Bar Plat「Barもお酒も、余裕が大切」
俺です。
Barにはほぼ1人で行くのだが、たまには人を誘うこともある。
自分にとっては、「コミュニティのBar」だからね(笑)
“黒トラ”は、俺がたまに行く鮨屋の店長兼オーナー。
共通の知り合いにPlatのバーテンダーがいたことで、一緒に行くことになった。
二人とも早足だ、梅林堂前、時刻は22時半。
何せ、互いの仕事終わりの時間がそれで、俺の仕事の都合上、23時半には切り上げなければならないから、正味一時間もない。
ほんの少し、甘さやフルーツ感がわかるようになってきた、自称“ウイスキーひよこ組”の俺は、
シーバスリーガル18年を、黒トラはラムを、ストレートで注文した。
“はぁ~、くつろぐなぁ~。くたっとするね。”
“えっ?くたっとするんですか?!”
“うん。黒トラは?”
“私はバーテンダーの方々の立ち居振る舞いが参考になります。”
“おぉっ!さすが飲食のプロ!でも、もっとくつろぎなよ(笑)”
時間は瞬く間に過ぎ、互いに4杯くらい飲んだのだろうか?ふっと時計を見た俺は、
タイムリミットであることに気づいた!
“ヤバイ!帰るよ!”
“急ぎましょう!”
さて、こんな有様の俺が、どんな事態に見舞われたか、だいたい予想がつくよね?
全力疾走する俺は、当然のごとく縁石につまずいたのだった。
“あっあっあ~”まるでスローモーションのように時間がゆっくり流れ……
驚く黒トラの顔が走馬燈のように流れ……
“転ぶんだね……俺”頭でわかっていても、どうしようもなく……
すってーん!と、見事に転がったのだった。
手のひらと膝をしたたかに打ち付け、たっぷり5秒程横倒しのままでいた俺は、
すくっと立ち上がり、再び全力疾走!なんとか電車に間に合ったのだった。
改札で慌てて別れの挨拶をしながら、心の中で黒トラに手を合わせる。
“すまん!黒トラ!!恥ずかしい思いをさせちゃったな。”
酒は余裕をもって味わうこと、飲んだ後は全力疾走しないこと(笑)
当たり前のことを、体で覚えた夜だった。
あの夜のことを話すと、黒トラは肩を震わせて笑いをこらえていたっけ。
次回「1つのカクテル、十人十色」
Bar Plat Tel:04-7162-4862
千葉県柏市柏2-8-5 やまもとビル2F